4. 僕は中学受験する!
息子の状態では 高校受験は 厳しいと思っていました。
何分にも 生活面の成績が悪すぎるのです。
我が家の地区の高校入試では 内申点が重視されますが、自由すぎる息子は 内申点が低すぎるのです。
長女が居なくなってしまった後、『生きていてさえくれたら それだけで十分!』
そう思っていたので、自由な長男を 更に自由にしてしまったのは 私たち夫婦の責任です。
それなのに、三女が先天性心疾患で生まれたからといって急に 超自由だった息子に
中学受験に挑ませる!
本当に勝手な親だと思います。
息子には 本当に申し訳ないと思っています。
9歳だった 幼い幼い息子は 高校受験が難しい事 みんなより 早めにスタートした方が
ゆっくりな息子には良いのではないか?
という事を 私の話で 理解出来たか 出来なかったか 自信はないのですが、
長男「僕は 塾に行って 中学受験をする!」
そう 宣言してくれたのです。
いいえ、私が言わせたのです。
本当に申し訳ないと思っています。
私「お父さんも お母さんも全力で応援するけど、とっても大変だよ? 本当に大丈夫?」
長男「僕は お姉ちゃんの病気を治せる 三女ちゃんを元気にする お医者さんになるんだ!」
私「ありがとう。 本当に申し訳ないと思ってる。}
のんちゃんが居たら 長男くんは 弟として のんびり生きられただろうし、
三女ちゃんの事をお願いせずに済んだかもしれない。
だけど、お父さんもお母さんも 三女ちゃんを生んだ事を 全く後悔していないし、
三女ちゃんから沢山の生きるパワーを貰えて 生まれてきてくれて 本当に感謝してるの。
だけど だけど、長男くんには 本当に申し訳ないと思ってる。。。」
長男「僕も 三女ちゃんが生まれてきてくれて 本当に嬉しいし、三女ちゃんの為にも 頑張るよ〜」
こうして、優しい そして呑気な息子の 大きな大きな 超無謀な挑戦が始まったのです。
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拙いブログをお読み頂きまして本当にありがとうございます。
この後 長男の中学受験 体験記になります。
『中学受験』と聞くと 贅沢!とか お金があるから!とか そう思われる方も多いと思います。
我が家は 全く余裕がない生活の中で 中学受験の挑戦が始まりました。
でも家庭の事情により また 長男の特性により
『中学受験』という選択しか 我が家にはなかったのです。
上記の事をご了承頂き、もし お付き合い頂けます方がいらっしゃいましたら よろしくお願いします。
当時の息子は この後 待ち受ける試練を まだまだ 親子共々 全く理解していませんでした。
そのころの長男と次女
5. きっかけはピアノ
長男は小さい頃から 手先がとても不器用で 手先を使って 何かをするのが とても苦手でした。
指先に力が入らないのです。
だから 余計に いくら誘っても 細かいことをやろうとしないし、いつまでたっても 苦手だったのだと思っていました。
(数ヶ月前に 衝撃的な事実に気づくまで そう思っていました。爆笑。)
私は 幼い頃に ピアノを習っていなかったので、ピアノが弾けないコンプレックスと 楽譜が読めないコンプレックスがずっとありました。
なので、楽譜が読めるくらいでいいから 女子はピアノ を習った方が良いと勝手に思っています。
(私の勝手な思い込みです)
長女は 某有名な 全国展開の ピアノ教室に通っていました。グループレッスンのところに。
グループレッスン・・・。
我が子だけ弾けないと 勝手に 物凄く 肩身が狭く感じていました。
特に 長女は 体調を崩しがちで 練習出来る 状態じゃない時もあり、
練習させなきゃ!
の焦りが ハンパなかったです。
小さな長男も一緒に連れて はちゃめちゃな状態で 必至にレッスンを受けても 自宅で 練習する気がない長女は、“誰の為に 何の為に ピアノを習っているのか・・・” 疑問に思う日々でした。
送迎も 一苦労でしたし。
それでも 長女は 発病するまで ピアノ に通っていました。
長女の経験も踏まえて 幼い三女が居て 送迎が出来ない事もあり、次女には 自宅に来てくれる先生を探しました。
今は ネットでピアノの先生も検索出来ちゃうんですよね!
近所に 我が家にぴったりの 学生さんのピアノの先生がいらっしゃいました!
のちに気づくのですが、運命的な出会いだったと思います。
6. ピアノの先生情報
次女に ピアノ を教えて貰おうと ネットで検索して 女子大生の ピアノの先生に来て貰うことになった。
来て下さるので ついでに 指先を動かす訓練の為に 長男も一緒に 教えて貰うことにしました。
長男は 指を動かすのは苦手だが音感は良かった!
心配していたより ピアノは案外 大丈夫だったんです!
小学校で 鍵盤ハーモニカを習っていましたし~。笑。
指使いは はちゃめちゃでしたが、次女と一緒に習ったのも 良かったのだと思います。
ピアノは まずまず そこそこスムーズに始まりました。最初は 簡単ですし。
ピアノの先生は 音大生ではなく、超有名一流大学︎(秘密ですが上智大学)の 理系の学部(応用化学科)の学生さんでした。
近所に住んでいたこともあり ちょっと聞いてみました。
私「先生、 高校は どちらかの高校だったんですか?」
ピアノの先生「双葉(女子御三家中学の一つ)です」
私「もしかして 中学からですか?」
ピアノの先生「はい!」
私「中学受験された時に どこか塾に通っていらっしゃいましたか? 実は 長男の 中学受験を考えていまして。」
ピアノの先生「そうなんですね! 私は◯◯◯◯っていう 中学受験専門の塾に通っていたんですけど、 凄く良い塾ですよ!料金もそんなに高くない って 母が言っていたと思います!」
私「通っていたご本人が『良い塾!』 っておっしゃっていて 結果も素晴らしいから 良い塾に間違いないですよね!
でも 入塾テストとか ありますよね?」
ピアノの先生「あったかもしれませんが、そんなに難しくないです! 絶対に大丈夫です!」
そう言って頂きましたが、“長男には 難しいだろう・・・。”とわかっていながら とりあえず 見に行ってみることにしました。