14. 手術後ミルクを飲めない新生児
生後二週間でBTシャントという手術を受けた三女
BTシャント手術後3日目
NICUに面会に行くと目を覚ましていた。
人口呼吸が取れて、NICU(新生児特定集中治療室)の看護師さんが
「午前中から、飲み始めましたよ〜」と教えてくれた。
少しずつなのでまだお腹が空いているようだった。
BTシャント手術後4日目
面会に行くと
NICUの医師「胸に水が溜まってきています。
レーンから排出できるようにしていますがこれがだんだん乳白色になってきています。
乳白色になってしまうと乳び胸と言って治療法がないので禁飲食で止まるのを待つしかないです。そうならないと良いんですが。」
ゔぇーーーー!!!新生児にミルク無しって‼️
どうするんだろう?どうしたって無理じゃ?って思っていた。
そうならない事を祈るしかなかった。
BTシャント手術後 5日目
NICUに面会に行き、レーンの先の袋が真っ白になっているのを見て言葉が出なかった。
NICUの医師「残念ですが、乳び胸になってしまいましたので乳び胸が落ち着くまでミルクを無しで様子を診ようと思います。かわいそうですが・・・。」
覚悟はしていたけど 新生児にミルク無し!は 本当に厳しかったです。。。
お腹が空いて哺乳瓶🍼の乳首だけを一生懸命吸っている三女がかわいそうで見ていて辛かった。
三女の禁飲食が始まりました。
出てこない哺乳瓶🍼の乳首を一生懸命吸って疲れて寝る。を繰り返していた。
少しでも沢山寝て早く時間が過ぎることだけを願っていた。
乳び胸でミルクが飲めず哺乳瓶🍼の乳首だけを吸っていた三女
生後1カ月くらいの頃。
15. 泣いてはいけない新生児
BTシャント手術を受け乳び胸になりミルクが飲めなくなった三女
三女が入院していた病院🏥では通常は胸に入っているドレーン(管)が抜けてからNICUから病棟に移るようなのですが、他のお子さんの状態もあり乳び胸が落ち着く前に循環器病棟へ移動になった。
BTシャント手術後、1週間程だった。
生後1カ月の新生児と変わらない赤ちゃん👶が個室に一人で寝ていた。
日中は面会に来る人が多いので私が行く前にはいつもカーテンが閉まっていた。
モニターが付いているので起きたら看護師さんはすぐに気づいてくれるがNICUの時ほど側には居ない。
たった一人で大きなベッドに寝ている三女を見てせつなかった。
そして泣いても抱くことしか出来なかった。
でも看護師さんから「抱くとドレーン(管)がズレて痛いと思うので気を付けて下さいね。」
と言われると、抱っこした方が良いのか、しない方が良いのかわからなくなってしまった。
禁飲食から一週間ほど経ってミルクが少しずつ再開された。
一回20cc✖︎4回。。。。 20ccって哺乳瓶🍼の底にちょびっと。
30秒もかからず飲んで足りずにずーっと空の哺乳瓶🍼を吸っている三女
すぐに泣く。そして
循環器内科の先生「なるべく泣かせないで下さい。 発作が起きたら大変だから。」
私「・・・。えーっと 赤ちゃん👶って泣きますよね?」
循環器内科の先生「そうですね。だから大変だとは思うんですが、でも 泣くと心臓に負担かかっちゃうんで・・・。」
マジか。。。冗談じゃないのか。。。
お腹が空いている新生児を泣かしてはいけない。
しかも少しだけミルク🍼が飲めるようになったら腸が動き始めたので
三女「お腹空いた〜!!!!!」の泣きが半端なかった。
看護師さんに聞いたら「夜もずっと泣いてますが泣いてると 『泣かさないで!』って先生に言われちゃうんで・・・。」
ですよね
もう本当に看護師さんにも申し訳なかった。
でも私は出産前に2カ月入院していたので、これ以上長男と次女を私の母に任せる訳にもいかなかった。
身体が二つあれば。真剣に思っていた。
泣いちゃいけない。お腹の空いてる三女を個室に一人で置いて帰るのが本当に辛かった。
一番 痩せていた頃の三女
出産時より400g位減っていました。
BTシャント手術前のぽっちゃりが別人のようです。
16. 泣かれる医師
三女は
生後二週間で心臓のBTシャント手術を受け
生後1カ月半で初めて直接母乳🤱を飲むことができ、心拍など問題がない事を確認して退院となりました。
私は勝手にBTシャント手術が終わって傷が治ったら退院できるのだと思っていました。
傷は新生児ってもうびっくり!!するくらい早く治ります!
確かに自分で顔を引っ掻いてしまっても翌日には綺麗になっていたりしますもんね!
細胞の再生能力がものすごい勢いです!
が、
三女は乳び胸になったことと
小児循環器内科の先生曰く「心臓病の子はバランスが大事なんだよね。」という事でBTシャント手術後1カ月間入院していました。
一人で病室に置いて帰るのがせつなくて早く家に連れて帰りたかった。
今でこそ、そのバランスが何なのかなんとなくわかるようになりましたが、当時の私には全くわかりませんでした。
ある日看護師さんに
私「先生は『バランスが大事なんだよね』っておっしゃるんですけど、私おバカなので先生の言ってる意味がよくわからないんです。」と聞いてみたら
看護師さん「私も先生が言ってる意味がわからない事があります!でもわかるように言うべきですよね!」なんて笑いながら担当の先生の話をしていました。
当時、三女を担当してくれた先生は子どもが凄い好きみたいで、常に色々なベッドに行って、寝てる子をツンツンしたりナデナデしたりしていました。
が、起きてる子には泣かれまくっていました
子どもたちにしたら先生は注射💉する人ですもんね!
看護師さんや保育士さんが抱っこしている子の側にいって、顔を見て泣かれて
看護師さんや保育士さんに「先生泣かせないで下さい!」って言われたり。
循環器内科の先生「僕のせいじゃないです。」とか言っていて、いつも悲しそうにしていました
子どもが好きなのに泣かれちゃう先生。ちょっと気の毒でした。
昨年、他の病院🏥へ異動してしまいましたが、今もお元気でしょうか。。
夏休みを3月にとっていた先生。全然休みを取っていなかったそうです。
今も休まず病棟のお子さんたちに泣かれているのかもしれませんね。
初めて家に帰ってきた日
長女が闘病中にベッドを置いていた同じ場所に三女が寝ていて
色々な想いが込み上げてきました。
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