16. 泣かれる医師
三女は
生後二週間で心臓のBTシャント手術を受け
生後1カ月半で初めて直接母乳🤱を飲むことができ、心拍など問題がない事を確認して退院となりました。
私は勝手にBTシャント手術が終わって傷が治ったら退院できるのだと思っていました。
傷は新生児ってもうびっくり!!するくらい早く治ります!
確かに自分で顔を引っ掻いてしまっても翌日には綺麗になっていたりしますもんね!
細胞の再生能力がものすごい勢いです!
が、
三女は乳び胸になったことと
小児循環器内科の先生曰く「心臓病の子はバランスが大事なんだよね。」という事でBTシャント手術後1カ月間入院していました。
一人で病室に置いて帰るのがせつなくて早く家に連れて帰りたかった。
今でこそ、そのバランスが何なのかなんとなくわかるようになりましたが、当時の私には全くわかりませんでした。
ある日看護師さんに
私「先生は『バランスが大事なんだよね』っておっしゃるんですけど、私おバカなので先生の言ってる意味がよくわからないんです。」と聞いてみたら
看護師さん「私も先生が言ってる意味がわからない事があります!でもわかるように言うべきですよね!
」なんて笑いながら担当の先生の話をしていました。
当時、三女を担当してくれた先生は子どもが凄い好きみたいで、常に色々なベッドに行って、寝てる子をツンツンしたりナデナデしたりしていました。
が、起きてる子には泣かれまくっていました
子どもたちにしたら先生は注射💉する人ですもんね!
看護師さんや保育士さんが抱っこしている子の側にいって、顔を見て泣かれて
看護師さんや保育士さんに「先生泣かせないで下さい!」って言われたり。
循環器内科の先生「僕のせいじゃないです。」とか言っていて、いつも悲しそうにしていました
子どもが好きなのに泣かれちゃう先生。ちょっと気の毒でした。
昨年、他の病院🏥へ異動してしまいましたが、今もお元気でしょうか。。
夏休みを3月にとっていた先生。全然休みを取っていなかったそうです。
今も休まず病棟のお子さんたちに泣かれているのかもしれませんね。
初めて家に帰ってきた日
長女が闘病中にベッドを置いていた同じ場所に三女
が寝ていて
色々な想いが込み上げてきました。
17. 風邪をひかせてはいけない
三女が退院した時に循環器内科の先生から
「泣かせないようにして下さい。それと風邪を引かせないようにして下さい。
風邪が命にかかわるので風邪をひいたら入院だと思って下さい。」
そう言われていました。
上二人は
長男は小学2年生
次女は年中さん。
どっちも沢山の子と触れ合い沢山のウイルス🦠や細菌を持って帰ってくる可能性がある。
風邪を引かせない!ってどうすれば良いのか途方に暮れた。
帰宅したときの手洗い・うがいはもちろん、お風呂🛀に入って全部着替えてもらうことにした。
長男も次女
も大好きな三女
の為に毎日帰宅と同時にお風呂に入ってくれた。
おかげで三女は風邪を引かずに毎日スクスク大きくなった。
が、体が大きくなると血液が増え、体の酸素が足りなくなる。
退院から2カ月後のカテーテル検査中に呼吸が苦しくなって酸素を吸うことになった。
帰宅したばかりの頃
長男の歯🦷ナシ顔
懐かしいです〜
18. 可哀想じゃない
三女が先天性心疾患で生まれたことを幼馴染の友達に言えずにいたが意を決してLINEした。
一通り説明して
私『元気で産んであげられなかったから本当に申し訳ないと思っているし、一生心臓病と付き合って 生きていかなきゃいけないからかわいそうなんだけどね。』
そんなことを言ったと思う。
友達は養護施設で20年近く働いている。
色々な家庭の色々な事情がある沢山の子どもたちと過ごしてきた。
その友達が「三女ちゃんは全然かわいそうじゃないよ!
心配してくれる家族が沢山いるじゃん!本当にかわいそうなのは心配してくれる家族がいない子だよ。」
友達からラインの返事が来た。友達の言葉が響いた。
友達はそんな子たちを沢山見て、沢山心配して、沢山心配し過ぎて友達自身の心が疲れていた時期だったから。
長女も小児脳幹部グリオーマがわかった後、夫が長女
の前で泣いたとき、長女
「私はかわいそうじゃない!」そう言って怒っていた。
かわいそうな目で見られたくない気持ちもよくわかっていたつもりだった。
でも 、つもりだっただけ。
私は“三女は かわいそうじゃない!”と思いながらも、やっぱりどこかで“かわいそう”という目で見て三女
を”見られたくない”そう思っていた。
私は本当にダメな人です。
酸素吸入する前の三女
親バカですが可愛いです
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