4. 三女の誕生
帝王切開の朝 夫と私の母が 病室に来た。
夫は 産まれた赤ちゃん👶の入院手続きもしなくてはならないので 「必ず 連絡が取れるように!」と 言われていた。
いよいよ 看護師さんが 車椅子♿️で迎えに来てくれた。
看護師さん「のんちゃんママさん 帝王切開 向かいます〜」
病棟中に聞こえる位の 大きな声で言ってくれたため 沢山の看護師さんや 他の妊婦🤰さんが
「頑張って下さい!」
声を掛けて 見送ってくれた。
もう 号泣です。
私も 車椅子♿️を押してる看護師さんも 出産する前に もう号泣。
皆さんに お礼を言いながら 覚悟が決まりました!
オペ室で 担当の 産科の綺麗な先生が 待っていました。
産科の先生「いよいよですね! 頑張りましょう!」
綺麗な産科の先生は もう1人の産科の先生と 一緒に帝王切開して下さった。
私 もう3回目。なんとなくわかります・・・。
お腹を切った瞬間 もう1人の先生「透けてる・・・。ギリギリだったね。」
産科の綺麗な先生「赤ちゃんが 見えてる。えーっと・・・ どこを切れば良いですか?」
もう1人の先生「ここらへん!」
まもなく 赤ちゃん👶が出た感じがしました。
三女「ふぎゃぁ。」 か弱い声が 一瞬 聞こえました。
小児科の先生が 3人待機して下さって 一瞬だけ
小児科の先生「赤ちゃん👶 元気ですからね!」
声を掛けて 見せて下さった。
5秒ほどでしたが 三女は真っ青で 体が完全に脱力していました。
大きな産声を上げ 真っ赤な顔で力強く 手を握りしめ
ぎゅーっと縮こまって泣いていた 上の子3人とは 全く違う様子でした。
それは 心臓病であることと オペ室に入るまで マグセント の点滴をしていた為に 胎児にも 筋弛緩剤の影響があった為でした。
元気とは思えない 三女を「元気ですからね!」
と声を掛けて下さった 小児科の先生に 本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。
私「よろしくお願いします。」
それしか言えませんでした。
三女に待ち受ける試練を思うと 涙が止まらなかった。
5. 三女の生きる力
帝王切開で出産した翌日
車椅子♿️で 三女に 初めて会いに行った。
新生児集中治療室の 大きな保育器の中に 小さな小さな三女いた。
赤くない 赤ちゃん👶だった。
点滴や 酸素 ミルクの管など 沢山の管が繋がっていた。
筋弛緩剤のマグセント の影響で 気をつけ!状態の 姿勢正しい赤ちゃんに 驚きと同時に 申し訳ない気持ちが 溢れてきた。
そして 三女は 長女にそっくりだった。
長女が生まれた時のことを思い出した。
真っ赤な顔で 大きな声で泣く 元気な赤ちゃんだった。
それでも どこか 命の危なさを感じていた。
『しっかり 守らないと!』 そう 思っていた。
最初の子だったからかもしれない。
でも 重い心臓病で生まれた 三女からは 力強い 生きるパワーが感じられた。
私「この子は きっと元気になると思う!」
夫にメールした。
母の勘なのかもしれません。
6. 集中治療室
私だけ 先に退院になった。
赤ちゃん👶と一緒に帰れないことはわかってはいたがやはり悲しかった。
自宅に着くと長男と次女が迎えてくれた。
赤ちゃん👶はまだ帰って来れないとわかっていても
長男と次女「赤ちゃんいつ帰って来れる?」
毎日のように聞かれた。
帰宅翌日から病院🏥通いが始まった。
自宅でも病院でも搾乳して三女に届けた。
夏の暑い時期だったので2ヶ月間ずっと寝ていて筋力が全く無い私にはバス🚌の段差や駅の🚉階段 電車の中で立っている事など全てがとてもキツかった。
ただただ、三女に会う為に必至に通っていた。
三女は呼吸が安定してNICUからGCUに移動できた。
管も足からの点滴と経管栄養だけになっていた。
すっかり元気そうに見える三女
ある日小児循環器内科の先生が三女の話をしに来てくれた。
小児循環器内科の先生は若い男の先生でした。
「カテーテル検査をしてより詳しく心臓の状態を調べたい」とのことだった。
いよいよ心臓病の治療が始まることに複雑な気持ちだった。
7. カテーテル検査
三女の心臓カテーテル検査の説明を小児循環器内科の先生から受けた。
大人だったらすぐの検査も新生児は全身麻酔。
可能性のあるリスクの説明を受けた。
そうはならないことを願うことしか出来ない。
麻酔科の先生からもリスクについての話を聞いた。
そして麻酔の先生「麻酔のにおいが選べますが何が良いですか?赤ちゃん👶だからどれでも良いとも思いますが。」
いちご🍓やバナナ🍌チョコレート🍫など色々な香りがあることに驚いた。
でも手術を受ける子どもの緊張を思い配慮いただいたことがとても嬉しかった。
カテーテル検査だけだから大丈夫!そう簡単に考えていた。
8. 台風
小児循環器内科の先生から
肺動脈がつぶれているため胎児の時に使われている動脈管(生まれた後は 自然に閉じるそうです)が閉じないようにするプロスタグランジンE1という点滴をする。
という話を受けていた。
胎児の時には肺を使っていないので、動脈管はみんなあるそうです。
不思議ですね。
点滴の効果がある期間はそれぞれ違うので動脈管が閉じてしまわないうちに一回目の手術をする必要があった。
カテーテル検査の日も朝からずっと病院🏥で終わるのを待っていた。
この頃大型台風が近づいていて翌日の交通の乱れを警戒するようにどのニュースでも数日前から伝えていた。
NICUに入っていく先生たちも
「『明日電車🚃が止まってもどうにかして来るように!』って言われてもどうすればいいんだよ。」
と話をしていた。
私“先生方も大変だなぁ。
”明日電車🚃が止まったら病院🏥には来れないなぁ。”と思っていたら
小児循環器内科の先生「明日カテーテル検査の結果をお話ししたいので何時頃 来れますか?」
私「明日電車🚃が止まってしまったら来れないんですけど。」
小児循環器内科の先生「????明日電車🚃止まるんですか?明日何かあるんですか?」
私「???? 大型台風が近づいているってニュースでも伝えていますけど。」
小児循環器内科の先生「そうなんですね?ずーっと病院🏥に居るので全然わからなくて。」
どれだけ病院🏥に居るんだろう。ケータイも見れない程の激務????
先生のご苦労に感謝の気持ちでいっぱいになった。
・・・管理人のつぶやき・・・
先日 北アルプスの燕岳登りました。
独り静かに 何時間も歩くってのも いいものです。
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