発達に偏りのある長男の中学受験体験記 10~14

10. 入塾可能でしょうか

夫はピアノの先生が教えてくれた 中学受験専門の塾に
『どうしても 長男を入れたい!』
と 言い張っていました。

郵送されてきた テストの結果を持って 入塾の手続きに行った私。
本当に気が重かった。

塾の先生に

「算数の点数が 6割を超えていないんですけど、 入塾 出来るのでしょうか。」

塾の先生
まあ 合計したら6割超えますから どうしても!と仰るなら・・・。
なんとなく 言葉を濁されました。


「あと もう一点、
  入塾に際して 息子は とても幼い部分があるので 他のお子さんにご迷惑をおかけしないか とても心配なんですが。」

塾の先生
それは大丈夫だと思いますよ!


「息子には 塾がどういう場所なのか よくよく話をしておきますが。」

心配しかありませんでした。

●2時間の受験を 受けられるのか?
●静かにしていられるのか?
●他のお子さんに 迷惑を掛けずに 過ごせるのか?
●勉強がわかるのか?

残念ながら 長男は 私の予想をはるかに超える息子でした。

11. 入塾したものの

4月に入塾手続きをして
5月から 授業を受け始めた長男

中学受験は一般的に
3年生の2月から
4年生として本格的に始まります。

長男が通い始めた時には 既に3ヶ月分勉強が進んでおり、
ただでさえ ちんぷんかんぷんなのに わかっているであろう前提で 授業が進みます。

しかも 分数などの基本的なことは もちろん わかってますよね!という前提で 文章問題、応用問題から 始まります。

もちろん わかっていない長男

自宅で 予習が出来ない子用の 算数の授業も受けていましたが、
塾から帰って来た 息子のノートを見て 愕然としました。

まず、汚すぎて 字が読めない。
そして 全て 書き途中。
もちろん 問題は解けていない。
たぶん 半分も書けていなかったと思います。


「あの・・・、  ノート 途中みたいなんですけど・・・。」

息子
だって 早すぎるんだーーーーー!!!!!   僕が悪いんじゃない!!!!!

長男の言う通りなのです。息子が悪いんじゃないのです。
息子にとっては授業が進むペースが早すぎるし、難し過ぎるのです。

帰宅した夫も 長男のノートを見て やっと 息子の状態を塾での現状を理解し始めました。
が、驚くような事態は、まだまだ ほんの一部にすぎなかったのです。

12. 3÷1

長男が通っていた塾は
算数のテキストの他に テキストを解く為の 基本計算を学ぶ 計算専門のテキストがありました。

計算専門のテキストを理解していないと 算数のテキストが解けないシステムです。
算数が得意なお子さんなら
頭の回転が速いお子さんなら
理解力のあるお子さんなら
基礎計算の理解はあっという間なのだと思います。

でも 長男は、
何回 教えても
何回「僕 本当にわかった!
と言っても
何回も何回もやっても
「3分の1は?」
と聞くと

長男
うーーーーーんと、3÷1!!

堂々と 自信満々に答えていました。毎回。結構 長い間です。

さすがに 夫も
「無理だ・・・。」と。

しかし 長男本人は 週2回の塾を 楽しみに行っていました。

帰宅すると 必ず
長男
楽しかった〜!!!!!  僕 わかったよ!
と 言っていました。

その言葉の本当の意味を しばらく経ってから 思い知ることになるのです。

学校の宿題をするだけでも 一苦労だった長男にとって、受験とは本当に大変なことだったのだと思います。

毎日 毎日 
“もう無理だ・・・。”
と 夫と一緒に 沢山悩みました。

でも 今では 大切な思い出です。

今 お子さんのことで悩まれていらっしゃる方
悩み=お子さんへの愛
そう思います。

夫と一緒に 初めて 息子のことを話せ、一緒に悩んだので、我が家にとって 中学受験は夫の育児参加という意味で 大成功だったと思っています。

14. 中学受験から親が得るもの

長男が通っていた塾には
 ●家庭での予習のやり方
 ●授業の進め方
 ●授業に必要なもの
 ●家庭での復習の仕方
 ●ノートの使い方 等
詳しく書いた冊子がありました。

入塾の際に 塾の先生にご説明頂いたのですが、一緒にいた三女がグズグズ言っていたため、説明をあまり 聞いていなかったのです。

あまりではなく ほとんど 聞いていなかったのです。

長男が塾に通い始めてから8ヶ月もの間、長男は
予習の仕方や
復習の仕方を
塾の先生から
毎回 言われていたと思いますが、スルーしていたのか、理解出来なかったのか、
8ヶ月間も 塾のルールとは全く違うやり方で予習と復習をしていた長男。

それを 懇談会で知った私。
(もちろん 名指しで言われた訳ではなく、再度 ご説明下さいました)

もう 自分が情けない。。。

そして、
「塾で必要なことは 先生に聞いてきてくれるだろう」
と 長男を信じていた私が 間違っていたのです。

しっかりしているお子さんは 先生の話をよく聞いて 理解して 出来るとは思いますが、
まだまだ幼いタイプの子どもの場合 中学受験は
親が一緒にやらないといけない
親が一緒に理解しないといけない
と 痛切に思い知ったのです。

それまでの8ヶ月、塾の先生に 本当に申し訳なかったです。

そして、中学受験とは を 理解していなかったので、息子にも 本当に申し訳なかったです。

夫と再度 よくよく話し合い
教科ごとに
 算数は夫
 国語は私
と 担当を決めて 責任もって把握する! と決めました。

本来なら 夫が両方とも担当するはずなのですが、国語が苦手な夫には
中学受験の 4年生のテキストすら 夫には難しかったのです。
(言っちゃいました)

でも、
この担当制、息子だけでなく、私たち夫婦にとってもすごく良かったと思います!

中学受験を経験されて とても頭の良いご両親でしたら どんな方法でも良いと思いますが、私たち夫婦のように 中学受験を経験していない者にとって 未知の世界ですし、
教科担当制にすることになって お互いに 相手任せにならず、主体的に参加せざるを得なくなります。

また、
息子のテストの結果で成績が悪くなると 必至になります!

でも
長男は明らかに 国語の方が得意なので算数 担当の夫は 毎晩毎晩 長男と勉強していました。

中学受験はお父さんが子育てに参加出来る 最後のチャンス!!
と聞いたことがあります。

我が家の場合 無理を承知で長男に 中学受験を挑戦させました。
家庭の事情で。

色々なご意見があると思いますが、私たち夫婦もこれでいいのか?と常に悩み、自問自答の日々だったからこそ 夫も 一生懸命 真剣に 長男に付き合ったのだと思います。

長男と夫 二人の挑戦が 本当の意味で 始まったのです。

それは “生きていてくれさえすればいい。”
そう思っていた夫が 初めて 息子に向き合って 息子の本当の姿に 気づいたキッカケになったのだと思います。

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