長女のこと:勉強と治療と

40. 長女が毎朝勉強する訳

転院して すぐ脳圧を下げる点滴は錠剤のデカドロンに変わった。量もマックスで飲んでいた。
副作用について
 ●ムーンフェイス
 ●食欲増進
 ●イライラ

イライラについては長女の場合腫瘍の場所から 「病気からくる イライラもある」と言われていたので、4人部屋で 大人しか居ない大部屋でイライラをコントロールすることがとても難しかった。
しかも 内服量が マックスだったので、イライラを抑えきれず 怒りまくる 長女に わかってはいてもイラッとしてしまう事もあり。その度に 自己嫌悪に陥っていました。

長女には 将来の夢があり ご近所で 仲良くさせて頂いていた 一つ歳上の子が中学受験の為に 通塾していたので
長女「4年生になったら 塾に通って中学受験するんだ〜!」と 勝手に思っていたようです。

長女「その為には 勉強しなきゃ!」そう思っていたようで当時 通信教育の教材を受講していたので
元気だった頃の やっていなかった溜まっていた 教材を 持って来てもらい 病室で 必死になって やっていた 長女

右手に麻痺があり字が 思うように書けない ストレスとやりたくないのに やらなきゃ!の焦りで、毎日 毎回 パニックになっていた。
私は 内心“もう やらなくて良いんだよ!”そう思っていたが 言えなかった。
将来がないなんてことは・・・。

そんな 長女が毎日 落ち着いて勉強する時間があった!
それは 毎日の 朝の回診前。マンガを読んでいても時間になると 慌てて勉強していた。。

Y医師と S医師と F医師三人が来てくれると「今日も勉強してる!  いつも偉いね〜」と 毎回 褒めて頂いた。
褒めてもらえて欲しくて 勉強していると思っていたらある日 回診後に
長女は「ママ! F先生って Ⅴ6のあの人に 似てるよね?

私「え? 誰だろう?」
同じ部屋のお姉さん「Ⅴ6の 岡田くんでしょ?」
長女「そう!そう!   (小さい声で)かっこいいよね〜
長女は 8歳11ヶ月でV6の岡田くん似の F先生を 好きになったのです。。。

だからF先生が来る時は 勉強していた!
その後 回診の度に 勉強している 長女に先生方が 声を掛けて下さると下を向いて はにかみながら返事をする 長女が とても愛おしく そして 本当の恋も 愛も経験出来ないと思うと切ない気持ちで いっぱいだった。

41. 治療中の音楽はDreamsComeTrue

主治医との カンファレンスの翌日、放射線治療時に頭が動かないように 固定するマスクを作成した。
技師の方が「あったかい プラスチック製のものが顔に触れるけど 痛くないから。ちょっと臭いけど 直ぐに終わるから 動かないでね〜」長女は 動かず 上手に 作れた。


土台の 固定部分はカットしてしまいました

長女が これを付けて広い 放射線治療室でたった一人で治療を受けるそう考えただけで涙が出そうになった。ちょうど福島県の原発事故があったその年の10月末だったので
放射能のことが連日 ニュースになっていた。

近隣の 農産物への 影響を心配して風評被害が出ているニュースを見て
夫と 私は “長女が浴びている放射線に比べたら。。。” と風評被害にあっている地域の 農産物を選んで 購入していた。
(ご気分を害してしまう方がいらっしゃいましたら 申し訳ありません。)

放射線技師さんが「治療中 音楽を流せるから好きな音楽があったら 持ってきて良いからね!」長女「iPodでもいい?
技師さん「大丈夫だよ! どんな曲が好きなの? 嵐とか?」
長女「ドリカム! のんちゃん(長女の名前) ドリカム聴きながら (治療)頑張る!
技師さん「ドリカム 好きなの? 渋いね〜!ドリカムは用意してないから 持って来てくれれば かけられるからねー
長女は 治療の度にドリカムのどの曲にするか決めて治療室に iPod持参で放射線治療を受けていた。。。

特に 大好きだった♬何度でも♬を選ぶことが多かった。。。

42. 放射線治療による火傷

放射線治療が始まり翌日長女と一緒にシャワーを浴びていると髪の毛が抜け始めている事に 気づいた。
照射部位の耳の後ろの部分だけ髪の毛が抜けると事前に聞いていたので長女の耳の後ろを見ると タンパク質が焦げたような髪の毛が焦げたような 異様な 匂いがした。。。

放射線治療が進むにつれて 洗髪の度に髪の毛を拭く度に 髪の毛が抜けていく。
なぜ 娘が病気になってしまったのだろう・・・。なぜ 私の娘なんだろう・・・。
代われるものなら 代わりたい・・・。
そればかり 考えていた。

シャワーの時は 涙が出ても長女に気づかれていなかったと思うが 寝起きに 麻痺がある 右手でシーツに着いた 抜けた髪の毛を一生懸命 拾っている 長女を見ると涙を堪えるのが 難しかった。
長女「のんちゃん(長女)は 髪の毛下ろせば見えないから 全然 大丈夫だよ〜」いつも 笑顔で 言っていた。
放射線治療が始まり 一週間もすると照射部位は 完全に 髪の毛が抜けてしまった。

そして 1ヶ月後には 皮膚が焼けて 茶色に変色しやがて 瘡蓋になった。
一種の火傷で 軟膏を塗っていた。
長女に申し訳ない気持ちと この奥に 腫瘍があるんだ!
少しでも多く癌細胞が 死滅することを 願っていた。

院内学級で書いた硬筆右手の麻痺の為 字が上手く書けなかった

43. 院内学級の誕生日会

S病院に転院して 3週間程経って長女の誕生日が来た。
放射線治療が 始まったばかりだったので、家に帰ることは出来なかったが看護師さんに呼ばれ ホールに行くと全員の看護師さんと 医師がいて院内学級のお友達や 小さな子たちお母さん方もいてみんなで お祝い🎉をして下さった

頂いた バースデーカード

お祝いして頂きながら来年は 10歳の誕生日は 迎えられるのかを考えてしまい嬉しさと 不安で 涙が溢れた。 長女は ずーっと照れ笑いしていた。

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