長男のこと:中学受験体験記 1~3

1. 将来に向けて

長男は 三女が大好きです。

8歳 年が離れている妹は 長男にとって 初めて 守りたい存在だったのだと思います。

長男
「三女ちゃ〜ん」
今でも とても仲が良いです。

そんな長男に 
私たち夫婦がいなくなった後 先天性心疾患で産まれてきた三女のことを 気に掛けて貰えたら。
そう思っています。

三女が自立出来るよう 夫と全力でサポートするつもりですが、
もし 将来 三女が一人で生活していて、入院することがあったら そんな時に 見守ってくれたら
そう思っています。

そして 何より 長男には 先天性心疾患の妹と 小児ガンの姉がいる事を
将来 結婚を考える人が出来た時に お相手に伝えておかなければならない事と 思っています。

そして、どちらの病気も その遺伝子🧬を持っている可能性がある という事も。

誰もが 可能性はあると思います。。

ただ、知らずに結婚するのと 私のように 承知で結婚するのとでは 絶対に 違うと思うのです。
(性格が酷い私だけかもしれませんが。。。)

9歳の息子に 一人の人間として しっかりと話しをしました。
一番 大切なことも。

そして、私は 優しい息子が 絶対に断らないであろう事を わかっていながら、
息子に 険しい道の選択をさせたのです。

2. 決断を促す

小学校3年生の 9歳になったばかりの とても幼い息子と 二人っきりで向きあって座り、
小児ガンと 先天性心疾患の遺伝子🧬を持っている可能性があるという 厳しい現実を伝えました。

9歳の息子には 厳し過ぎる現実だったようです。

長男 「僕は 僕は 三女ちゃんと 僕の赤ちゃん👶が 一緒に入院しちゃったら どっちに行けば良いんだーーー」と ポロポロ涙を流しながら 必至に 小さな心で考えてくれました。

私 「一生懸命 考えてくれてありがとう。
でもね、大丈夫だよ!
お父さんとお母さんが生きているうちは 全力で三女ちゃんをサポートするし、
もしかしたら、三女ちゃんは結婚してて 家族がいるかもしれないし。
もし 一人で生活していたら! のことだから。
それより、 長男くんが結婚出来ないかもしれないし!
赤ちゃん👶が心臓病で生まれたら 奥さんが 赤ちゃん👶と安心して治療に専念できるように 長男くんが しっかり家族を養うのだけの 稼ぎがないといけないんだよ!」

長男「え!そうなの?」

私「そうなんだよ! どんな事でも良いから、 一生懸命 出来る仕事に就かないといけないし、ある程度 お給料を貰えるお仕事じゃないといけないだよ!」
(超個人的な意見ですので、ご不快な方がいらっしゃいましたら 申し訳ありません。)
「それにね、 のんちゃん(長女)が 脳幹部グリオーマになったのは運命だと思うんだよね。
三女ちゃんが 心臓病で生まれてきたのも運命だと思うんだよ。
そんな お姉ちゃんと 妹がいる我が家に 唯一の男の子として 長男くんが生まれてきてくれたのも 運命だと思うんだよね。
小児ガンの子を 元気に出来る お医者さんになりたかった のんちゃんが 小児癌ガンになってしまった。それが 運命だとしたら 長男くんの運命は 何だと思う?」

長男
「僕が のんちゃんの病気(脳幹部グリオーマ)を治せる 三女ちゃんの病気を治せる お医者さんになる!」

私が言わせたのです。幼い息子に。そう 決断させるように。
妹想いの 姉想いの 優しい息子が 断らないという事をわかっていて。
本当に酷い人間なのです。

そして 私は 更に 厳しい決断を 息子に迫ったのです。
9歳とは思えない程 色々な意味で幼い息子に 厳しい現実と決断。

本当に申し訳ないと思っています。

3. 断らないであろう事をわかっていながら

長女が生まれた時に 共済保険に加入しました。

割り戻しが多く 夫に万が一の事があった時の 保障がついていたので。
でもまさか、娘の死亡保険を 親である私たちが受け取ることになるとは 全く考えていませんでした。

しかし、現実には 長女は 脳幹部グリオーマで亡くなり、入院費の保険を貰っていたため、
死亡届けを提出しなければならず、 結局 200万円というお金が振り込まれました。

当時の私には 耐えられないお金でした。
娘の命が 200万円というお金なった・・・。そんな気がしました。

200万円なんかいらないから 娘を返して欲しい!
当然に そう思っていたのです。

そんな願いが叶うはずもなく
娘を納骨しない!そう決めた私たちに 必要のない お金でした。

どこかに寄付しようかと考えているうちに 三女を妊娠🤰しました。

そして 三女が 先天性心疾患とわかった時から 私は なんとなく 考えていました。

長男は 実年齢より はるかに幼い子で 色々な所で 沢山のトラブルを起こす子でした。

今も
発達障害の項目をみると 当てはまる項目があります。

当時も 今も 身の周りの事に なかなか興味が持てず、 集中力もないので、宿題を終わらせるだけでも 一苦労です。

特に 算数が苦手でした。
幼い頃からなかなか三角形が描けない子でした。

三年生になって
担任の先生が 理科が得意な先生だったので、昆虫や自然が好きだった長男は 理科が更に好きになり、算数も なんとか 出来るようになっていました。

それでも 算数は なんとか! でした。。。

私は 全て 息子の事をわかっていながら、
息子にとって とても大変であることをわかった上で、
長女が目指したかった  中学受験をする! という道を息子に託す!という名目で 息子に押し付けたのです。

息子が 断らないであろう事を わかっていながら。

長女の生命保険の200万円で 長男に 塾に通わせよう と。
もし 私立の中学に受かったら 夫と二人で必至に働こう! そう思っていました。

私は本当に酷い人間です。
沢山の方が <のんちゃんママ> としてコメントを書いて下さっているような 人格者ではないのです。

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